【Books】「謎」の進学校麻布の教え
この本を知ったきっかけは、もともとテレビで麻布の特集を見たことでした。
屈指の進学校ということは知っていましたが、文化祭では髪を染めるという破天荒(あえて誤使用)さを持っており、他の御三家(開成、武蔵)とは一線を画している点で興味を持ち、購入しました。
本としてはとても読みやすかったです。
インタビュー形式を取っており、著者との対話を掲載を中心に書かれています。
…知識ではなく考え方を重視した教師や学校の想い。
…そんな難関試験を乗り越えた生徒(と親)の考え方。
他、OBや関係者などに2年もかけて取材しています。
どなたも立派な考えをお持ちで、考えさせられるところは多いです。
教育は、知識ではなく考えた方を重視しており、教師が協議を重ねあえて検定外教科書を使っているようです。
読書教育にも力を入れているようで、各教科教師が作る、夏休みに「読んでおきたい本のリスト」(pdf)は必見です!私も見ました(笑)
http://www.azabu-jh.ed.jp/syuppan/toshokan-syuppan.htm
また、感銘したところが、最後の氷川校長の章。
詳細は書けませんが、退任前の終業式の挨拶は、心に響くところがありました。
「勉強をしない」でも「野蛮な集中力」で「奔放」
おそらく、こういった人たちは、一部の組織とはソリが合わなかったりするかもしれない。
でも、この鬱屈した現代問題を打破してくれる、そんな魅力があるような気がするのです。
そんな教育に自分も出会えていたら、と思わせる一冊でした。
(オススメ度:☆☆☆☆)