【Books】【TOPPOINT】「GREAT BOSS」
2019年5月の記事より。
本著は、様々な有名企業で管理職研修を手がけたカリスマコーチが、部下の力を引き出し、最高の職場を作るための手法を述べています。
私は管理については、専門的なカリキュラムを受けていません。
大学・大学院で経営を学んでいなければ、ほとんどの人が現場からの叩き上げでしょう。
世にはノウハウ本が溢れてますが、本著はなかなかよさそうな印象を受けました。
要約の要約です。
・上司は3つの責任(略)を負っており、果たすためには信頼関係、特に「徹底的なホンネ」の関係を築く必要がある。
・偉大なチームを作るには、部下にとって仕事がどんな位置を占めるかを知る必要がある。
・「徹底的なホンネ」の関係の目的は一人でできないことを全員で成し遂げること。そのために有効なのは「やり遂げ(GSD)サイクル」
GSDサイクルについてはググってもでてこないあたり、本著の造語なのでしょうか。
内容は「メンバーのアイデアに耳を傾ける」→「アイデアを磨く」→「アイデアを議論する」→「決定する」→「メンバー全員を説得する」→「実行する」→「結果から学ぶ」とのことです。
反論するわけではありますせんが、私が思うに、決定の何が難しいかというと時間に制限があるところです。
無限に議論したり、説得する時間があればそれは理想ですが、なかなか難しいのではないでしょうか。
GREAT BOSS(グレートボス): シリコンバレー式ずけずけ言う力
- 作者: キムスコット,関美和
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2019/03/01
- メディア: 単行本
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【Books】【TOPPOINT】「データは騙る」
2019年5月の記事です。
近年、ビッグデータやKPIなどのデータの重要性が増していて、
AIの進化とも相まって、その分析や活用に注目が集まります。
要約の要約です。
・大量に流れ込む意味のないデータを基に考えると、間違った推論を立て、間違った決断を下しかねない。
・物議をかもす主張の場合、データの検証は大切である。
人間の本能、アスリート、世界情勢などの例を挙げていますが、概ね上記(タイトル)の通りでしょう。
- 作者: ゲアリースミス,Gary Smith,川添節子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2019/02/20
- メディア: 単行本
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【Books】【TOPPOINT】「ロジスティクス4.0」
2019年5月の記事です。
ロジスティクスは開発からは馴染みがない業種です。
特にハードの取り扱いをするため、プログラマーとは疎遠です。
しかし、この要約を読んでいると、一概にそうは言えず、これからの革新に手を取り合っている部分はあるのと思いました。
要約の要約です。
・IoTやAIの進化が、ロジスティクスの「省人化」「標準化」による「物流の装置産業化」をもたらす。
・それにより、属人・属社から人を介在せず、広くノウハウが共有される仕組みになっていく。
・これから物流が生き残っていくためには、いくらかの手段(省略)により、プラットフォーマーでの地位を獲得することが必要。
IoT・AIという点で接点があるのですが、それよりも「省人化」「標準化」という点も学ぶところがあるのと思います。
作業のドキュメント化、自動化などは普段から意識しておけば、スムーズに引き継ぎできます。
そうして、次のフィールドに移動することは経験・技術としてもプラスになるでしょう。
- 作者: 小野?征志
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2019/03/16
- メディア: 新書
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【Books】【TOPPOINT】「生活者の平成30年史」
2019年5月のTOPPOINTより。
平成30年間は私にとっても人生の多くを占める、様々な面の形成に大きく影響を受けた期間です。
思い返してみれば、生活スタイルも大きく変化しました。
(もちろん成長に合わせたところもあるのでしょうけど)
一番は携帯電話・スマホ、PCの普及です。
学生の頃は文庫本を3冊くらい常に持ち歩いていましたが、今はスマホ1つで事足ります。
本職のゲームで言えば、ファミコンこらスーパーファミコンを経て、結果switchまでハードの進化を遂げました。
ゲームの歴史とともに歩めたのは喜ばしいことです。
要約の要約です。
・30年で世帯は大きく変わった。「夫婦と子ども世帯」が減り、「単独世帯」が最多になった。
・バブル崩壊やリーマンショックを乗り越えた生活者は楽観も悲観もしない、こうした人々の社会は「常温社会」と言える。
・人々も価値観が変わり、孤独を好み、未来よりも今を大切にする傾向にある。
こうした話を読むと、なんとも言えない気持ちになりますね。
今がひどい状況だとしても、未来に、若者のために、希望ある社会を作って、繋げていきたいと思っています。
具体的には人に喜ばれるゲームを作って、そのために技術を学んでいきたいです。
もっとも、そのことが刹那的な社会にも繋がってるのかもしれませんが…汗
- 作者: 博報堂生活総合研究所
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2019/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【Books】【TOPPOINT】「イースタニゼーション」
2019年5月より。
数年で経済の世界情勢も大きく変わりました。
中国やインドが台頭し、反対にギリシャが破産したり、イギリスがEUから脱退を宣言したり。
アメリカのトランプ大統領を始め、自国ファーストを掲げる国も増えてきたようです。
要約の要約です。
・巨大な富と権力が欧米からアジアへと移動している。欧米は富と技術の優位さも、人口増により差を縮められた。
・勢いのあるアジアも各国の内政問題、アジア内の敵対関係などの障害がある。
・現実的に中国がアジア太平洋を支配するのは間違いが、その野心が今後数十年の国際の最重要課題になる。
日本も平成の時代が終わり、令和の時代を迎えました。
改めて今を知るには良書だと思いました。
- 作者: ギデオン・ラックマン,小坂恵理
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2019/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【Books】【TOPPOINT】「OODA LOOP」
2019年5月より。
「OODA LOOP」というビジネススキルがあるようです。
Observe(観察)、Orient(情勢判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)の頭文字です。
・軍事戦略化のジョン・R・ボイドは、「アジリティ(機敏性)」が戦争を勝利に導くと考えた。外部の環境変化に即応する能力。
・(上記の)OODA LOOPを行うことで敵を出し抜くことができる。
・OODAループを高速で回し、成功させるためには4つの「組織文化」が必要。
(相互信頼、直感的能力、リーダーシップ契約、焦点と方向性)
よく知られるPDCAサイクルとは違うようです。
ただそれとOODA LOOPは目的も異なるため、単純に比較できません。
PDCAサイクルは高い生産を求めるのに対し、OODA LOOPは意思決定を行います。
AmazonレビューやWikipediaでも調べてみましたが、イチ個人としてのスキルアップよりは、チームとしてのボトムアップ寄りの本だと思いました。
特にリーダー、マネージャ向けな気がします。
元々の前提が難しい(相互信頼など)ため、即効性はなさそうですが、知識としてはあってもいいのかもしれません。
【Books】【TOPPOINT】「悪のAI論」
2019年4月掲載分より。
この間の「ビッグ・クエスチョン」に通づるところがあるのですが、AIについてです。
AIは流行していて、これからの産業を革新する可能性がありますが、反面その負の部分について述べています。
・次のような問題がある。「監視される」「差別される」「殺される」
・スティーブン・ホーキング氏は、暴走の危険があると危惧していた。
・2018年、欧州委員会は「信頼できるAIの倫理ガイドライン」の草案を公開した。
AIがAIを生むようになったら加速度的に賢いAIが作られてしまいます。
そのAIが予測する結果、人間と対立…なんてのはまさにフィクションです。
しかし、これも現実にありえる話なのかもしれません。
最近のニュースでもAIによる「キラー(殺人)ロボット」が報道されています。
こんなのがもっと発達して戦争でもしたら…と考えると恐ろしくてたまりません。
それでもイチプログラマーとしては、AIは興味のある分野ですし、より発展を期待してしまいます。
願わくば、人のためになりますように。